”今”を見つめる

こんにちは。

sorairorain です。

今日も思ったことをゆるーく書いていこうと思います。

 

私は大学を1年間休学してカナダに来ています。

幼い頃から英語に触れていた私にとって、留学は長年の夢でした。

しかし金銭面も含め現実的なことを考えたとき、自分にはそんな余裕はないのだと大学入学を機に一度は諦めました。

それでも外の世界に触れ、自分の視野を広げたいという思いは変わることはなく、このまま後悔し続けたくないと留学を決めました。

こんなわがままを聞いてくれた両親には本当に感謝しています。

 

期待と不安を胸いっぱいにつめてやってきたバンクーバー、覚悟はしていましたが、

それ以上に辛いことが多すぎて、最初の1ヶ月はほとんど毎日泣いていました。

何があったわけでもなく、自然と泣けてくるという感じでした。

日常生活に支障が出るほど使い物にならない自分の英語力に絶望し、あまりにも日本と違いすぎるカナダの習慣についていけずとても生き辛かったです。

バンクーバーはとてもいい街で、ホストファミリーにも恵まれ、念願の留学生活がスタートしたというのに、どうしても馴染めない。

加えて日本に彼氏を残してきたということもあり、私のホームシックは相当なものでした。

毎日帰国まであと何日だ、とカウントダウンしていたほどです(笑)

 

しかし1ヶ月経ってホームステイ先からシェアハウスに移ってしばらくしたある日、あることに気付きました。

それは朝いつものようにバス停までの道のりを歩いていた時のことです。

バス停までの道は坂になっているのですが、ふと顔をあげて驚きました。

 

「この道はこんなに長かったのか。」

 

それまでは自分の足元を見ながら黙々と歩いていたため、坂道を歩いているという感覚はありましたが、自分がどのくらいの距離を歩いているのかについて気にしたことがありませんでした。

しかし道のりの長さに気付いてしまった途端にそれまでは何とも思っていなかったバス停までの徒歩移動が急に辛くなったのです。

そこで私は思いました。

「留学も同じことなのではないか」と。

最終地点、すなわち1年後の帰国のことばかり考えているから今がしんどいのだ、ということにここで初めて気づきました。(遅いですね(笑))

きっと今目の前にあることを一生懸命にやっていれば、きっと1年などあっという間なのです。

そこでやっと自分が「今、ここで、何をしたいのか」についてじっくり考えることができ、この1年の目標がはっきりしました。

そのおかげで今は入国当初よりもはるかに充実した生活を送れています(英語やカナダでの生活に慣れてきたというのももちろんあるとは思いますが)。

 

さて、今日のこの記事の中で私が何を言いたかったのか。

それは「なんとなく疲れてしまったときは、自分の目の前のもの、”今”自分がしたいことに焦点を当てるだけで少し楽になれることもある」、ということです。

 

今や日本では人は平均すると80年も生きることができます。

長く生きられるということは客観的に見ると幸せなことで、終わってみるとあっという間なのかもしれません。

しかし、人生の途中で辛いことに出会ってしまったとき、きっとこの80年はあまりにも長すぎるものに思えてしまうでしょう。

今すぐ自分の人生を終わらせてしまいたいと思うこともあるかもしれません。

誰しもが思うことではないですが、私は自分の人生を終わらせてしまうことを考えたこともあります(留学中ではありませんが)。

そんな時、残された長い長い時間に囚われて絶望するのではなく、”今”を見つめて、今を生きている自分に少しだけ優しくできたなら。

もしかするとほんの少し、楽になれるのかもしれません。

 

もしあなたが今が苦しい、生き辛い状況におかれているのだとしたら。

あなたが”今、ここでちゃんと生きている自分”に寄り添ってあげられることを願っています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

sorairorain*